チクセントミハイ博士から日本へのメッセージ:”Welcome to the New Japan” 

3月11日の東北大震災から早くも2ヶ月が経とうとしています。被害にあわれた方々に心からお見舞いを申し上げます。また、被災地の早期の復興を日々お祈り致します。被災地の惨状を思うと、胸の詰まる思いと同時に、海を挟んだ場所にいる自分の無力感で一杯になります。そんな気持ちと多忙さから、しばらくブログをアップデートできずにいましたが、改めてきちんと再開しようと思いますのでよろしくお願いします。

先月下旬にチクセントミハイ博士のオフィスで研究について語っていた時のことであった。その時に日本ポジティブ心理学協会より日本へのメッセージを依頼されていた話をしてくださった。内容が気になっていたが、同協会ホームページに掲載されていたので紹介したい。以下の内容は一般社団法人日本ポジティブ心理学協会(JPPA)ホームページより転載したものである。



「新生日本を歓迎する」

先月の日本の凄惨な光景を映像で見ながら、全世界は、日本の人々の我慢強い不屈の精神、そして規律ある集団性を再び思い起こすことになりました。一世代以上も前に、日本は、人間が作り出した悲劇が生んだ灰塵のなかから立ち上がり、地球上でもっとも尊敬され、生産的な国家の一つとなりました。日本人の知性と勤勉性をもってすれば、日本がすぐに過去の栄光を取り戻すことを疑っている人はいません。

問題は、地震と津波の灰塵から現れる新生日本が、古い日本の改良版なのか、それとも新しい存在なのか、ということです。地震の前に古い日本は十分に成功していたのですが、未来の日本はもっと良くなる可能性があります。この悲劇的な出来事を通して、日本の人々が自分たちの古くからの強みを再発見して、それを現在の世界に応用する気持ちを呼び起こすのであれば、今回の出来事は全くの無駄とはならないでしょう。

日本は、有能なエンジニアや、勇敢な武士や、効率的な組織のみならず、偉大な芸術家や詩人、思想家を輩出しています。おそらく他のどの文化も、日常生活をそのような高いレベルでの静謐さと美しさのあるものにすることはできません。世界の他の国々と同じように、日本でも最近、こうした特質が、先端技術と無茶な自然開発の上に成り立つ安全性や快適さ、そして動力といった、心もとない約束によって覆い隠されてしまっている状況です。日本が元来持つ強みに立ち返るといったことが、新しく生まれいずる日本で実現してくれるのでしょうか。

まさにそうなってくれるのであれば、日本は、産業界におけるリーダーとしてのポジションを取り戻すためにこの惨状から立ち上がることに加えて、(これはもっと大切なことですが)世界が最も必要としていること―グローバルな仲間意識によって、平和を愛し、人々を幸せにし、人類の発展と自然保護に責任を持つこと―を達成するために、他の国々をリードする一助ともなる可能性があります。私はそういう道のりが実現してほしいと願っています―それでこそ、地震の被害者の方々の死が無駄になることはないのですから。

ミハイ・チクセントミハイ博士

2011年3月26日付
(日本語訳:JPPA/Click here for English)

広告
    • えっぽん
    • 2011年 4月 30日

    素晴らしいねこのメッセージ!さすがポジティブ心理学者なだけあってかなりstrength giving and encouragingだと思いました

    • コメントありがとう。まったく同感だよ!

  1. トラックバックはまだありません。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。