短い休憩が記憶向上につながる

久しく更新をしていなかったが、まもなく新学期スタートということで改めていいリズムを作っていきたいと思う。様々興味深い材料がたまりつつある中、今回はPsyBlogの最近の記事を紹介したい。

短い休憩が記憶向上につながる

私は、電車の中で読んだ本に関してはよく覚えている。

車両の揺れや、停車のリズム、そして絶えず変化する車窓の風景―これら電車移動における特徴が記憶に影響しているのではないかとずっと考えていた。例えば、これらの要素が組み合わさり、慣れ親しんだ環境では達成しにくい集中力を引き出しているのかもしれない。また、もしくは、もっと簡単な答えがあるのかも知れない。

心理学者は、学習後における短期間の休憩期間が、人の記憶を助けることを見つけました。ある研究によると、例えば数列を覚えるといったような学習タスクの中で、その後に小休止を取るグループは、直後に休みなく別のタスクを与えられたグループに比べ、より良く覚えた内容を思い出すことができたのだ。この結果を受け、短い休憩は、記憶を強固にし、思い起こしやすくする効果があると考えられた。反対に、すぐに別の作業に取り掛かってしまうと、記憶が固まるチャンスを失ってしまうのだ。

ここで私は、電車で読んだ本が思い出しやすい理由が説明できるのではないかと考えだした。断続的に読み進める家とは違い、電車の中では頻繁に読むのを止め、窓の外を見たり、次の駅で誰が乗ってくるのかを見たりしている。これらが、まさにこの研究で語られている休憩時間なのだろう。

この研究結果で問題なのは、記憶の思い起こしが短期間でしか確認されていなかったことだったが、最近の研究Dewar et al., 2012でその問題点は解決された。ある新しい研究では、物語を読んだ後の10分休憩が、7日後のその内容の記憶にどう影響を与えるかが調査された。その研究によると、他のグループに比べ、読んだ後に10分休憩を取ったグループは、7日後の記憶が向上していたという結果が。実は、その休憩を取ったグループは、物語を読んで15~30分後に思い出したグループ(休憩なし)と同様に良い記憶を示したという。

これらの研究を通し、私がなぜ電車で読んだ本をより鮮明に覚えているのかが説明できたのではないかと思う。さらに、読み進めるのをふと止め、内容に浸る、といった読書の楽しみが、ただ楽しいだけではなく、その内容をより良く覚えていられることも示している。

元記事:Memory Enhanced by a Simple Break After Reading

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