できるリーダーが持つべき資質とは?

今回もまた、『PsyBlog』の記事「The Most Surprising Attribute of Great Leaders」から紹介させていただく(尚、以下の翻訳文は公式のものではないのでご了承願いたい)。今回扱ったのは、リーダーシップ研究に関する最近の論文を紹介した記事だ。リーダーシップの研究は組織心理学、また組織行動学においても非常に活発であり、リーダー個人や文脈、またその相互作用などに焦点を置きながら様々なアプローチが展開されている。その中でも個人の持つ資質に注目をしたアプローチは、早くから研究が進められてきた。今回の記事で紹介されていた論文は、意外にもその重要性が認められた新たな資質について迫ったものだ。

優秀なリーダーに共通する資質というと、一般的に権威や確実性などが思い浮かぶが、最近の研究によるとそれらとはかけ離れた意外なものが確認された。『Administrative Science Quarterly』にて発表された最近の研究(Ou et al., 2014)によると、組織から最高のパフォーマンスを生み出すための鍵は「謙虚さ」であることが分かったのだ。ちなみにこの結果は、中国における63の企業とそのCEOたち、また約1000人に及ぶ従業員たちのインタビューに基づいたもの。

本研究の研究者らは、謙虚なCEOほど経営陣をエンパワーし、経営陣のより固い団結に貢献しているということを突き止めた。組織を力づける(エンパワリングな)企業文化は中間管理層にも浸透し、仕事パフォーマンスやコミットメント、エンゲージメントを高めてくれることが実証された。研究者らは、謙虚なリーダーに必要な特徴を以下のように説明している。

謙虚な人は、自分よりも素晴らしい何かを受け入れることができる。謙虚さは、自己認識、フィードバックへのオープンさ、他者への感謝、自分への意識を減らすこと、そして自己超越の探求となって表れる。また、謙虚な人は、より正確な自己認識を求め、自分自身の持つ能力を十分に理解しながらも、不完全な自分を受け入れることができる。こうした人たちは、他者の価値、強み、貢献を理解できるので、特権や他者の支配などを必要としないのだ。

実のところ、リーダーにおいて謙虚さの重要性を指摘したのはこの論文が初めてではない。(ジム・コリンズの有名な研究であるが)米国で、CEOによって経営が好転した企業を対象にある研究(Collins, 2001)が行われた。これらのCEOの中で、「良い(Good)」リーダーと「素晴らしい(Great)」リーダーとを分けたのはまさに謙虚さであったという。中国企業を調査した研究者らは論文をこう締めくくっている。

私たちの研究は、「謙虚なCEOは自信に欠け、他者をやる気にさせることができない」といった一般的な誤解を解くものである。影響力のあるリーダーは、男性的である必要も、支配的である必要も、あるいは権威的である必要もない。むしろ、優秀なリーダーは、謙虚さをもって、組織の階層に関係なく意義を共有でき、それらがやがて末端の従業員の態度や行動へと影響を及ぼしていくのだ。

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