タグ : 経営学

できるリーダーが持つべき資質とは?

今回もまた、『PsyBlog』の記事「The Most Surprising Attribute of Great Leaders」から紹介させていただく(尚、以下の翻訳文は公式のものではないのでご了承願いたい)。今回扱ったのは、リーダーシップ研究に関する最近の論文を紹介した記事だ。リーダーシップの研究は組織心理学、また組織行動学においても非常に活発であり、リーダー個人や文脈、またその相互作用などに焦点を置きながら様々なアプローチが展開されている。その中でも個人の持つ資質に注目をしたアプローチは、早くから研究が進められてきた。今回の記事で紹介されていた論文は、意外にもその重要性が認められた新たな資質について迫ったものだ。

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「元気づけ」のアウトソーシング:いかに「意味」をもって仕事のモチベーションを上げるか?

先週、現プログラムの博士課程1年目を無事終えた。試験2つとペーパーが全て同日にあったのでなかなか体にこたえたが、終了後は解放感に満たされて特に何もすることなく過ごした。それもつかの間、今週から夏の授業が始まるので、改めて体をアカデミックモードに慣らし始めねばと思い、このエントリーを書くことにした。今回紹介したいのは、約一ヶ月前にツイートしたウォートンスクールのアダム・グラント教授の講演内容である。

彼の研究分野は、個人的にも重なる部分が多く、かつてはプロフェッショナルマジシャンとして活躍されていたみたいなので妙に親近感がわく。今所属するプログラムで来学期に彼を招待するような話が出ていたので、実現を心から望みたい。さて、講演内容だが、従業員の感じる仕事をする上での「意味」が、いかに彼らにそして組織全体に影響をもたらすことをうまく説明してくれている。以下、グラント教授の話をまとめたものである。元のビデオには字幕はないが、参考のために付け加えておいた。

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実践知(Practical Wisdom)とは?:アリストテレスがポジティブ心理学に出会う

先日のエントリーで紹介させていただいた実践知(Practical Wisdom)というコンセプトを紹介させていただいたが、今回さらに詳しく踏み込んでいきたい。コンセプトそのものは、アリストテレスの提唱したフロネシス(Phronesis)という概念にさかのぼり(つまり、真新しい考えではないということ)、賢慮(Prudence)、実践的推論(Practical Reason)、実践的知恵(Practical Wisdom)を意味する言葉である。アリストテレスの概念にはここではあまり深入りしないが、より良い生活を送るためには、様々な美徳を場面や状況のニーズに応じてうまく活用、そして調和していくべきである、というのが彼の考え方である。そして、それらの美徳を統合する「マスター美徳」としてフロネシス(実践知)を提唱している。 続きを読む

『予想通りに不合理』の著者ダン・アリエリー教授に会う

昨日、行動経済学者ダン・アリエリー(Dan Ariely)教授のレクチャーに参加する機会があった。彼は認知心理学と経営学の博士号を取得されている。内容的には2009年の彼のTEDでの話(動画参照)と重なる部分もあったので、どんな話を聞いてきたかはそれをご参照いただきたい。興味深かった内容は、「アリエリー教授の講義録」として数点ではあるがツイートさせていただいた。過去に、『予想通りに不合理(原題:Predictably Irrational)』という彼の著書を興味深く読ませていただいた。そして昨年には『不合理だからすべてがうまくいく(原題:The Upside of Irrationality)』という新著が出されている。まだチェックできていないので機会を見つけて読みたい。 続きを読む